最近、Windows Vistaのせいで、私のアイデンティティが揺らいでいる(笑)
Vistaで新規に採用されたフォントセットのせいである。
私の苗字は「つじ」であるが、XPまでは、「つじ」を漢字で出すと,しんにょうの点が1つだったのに、Vistaでは2つになってしまったのである。
ちなみに私の戸籍上では、点は1つである。
どうにかならないかと思ってネットを検索したら、「つじ」のしんにょうは結構大きな問題になっているらしいことを発見。さしずめ「つじ問題」とでもいうところか。また、MSの見解と他者の見解が噛み合っていないのが笑える。
MS曰く、
「これまで正確に表示できなかった市町村名や氏名をコンピュータ上で扱うことができます。」(
http://support.microsoft.com/kb/927488/JA/) だとさ。非常に前向きである。
何か、以前の方が戸籍上正しかった人は、MSごときに勝手に品位を下げられているような感覚を覚える(苦笑)
しかし、これで困る人もいることを見越してか、MSは「JIS90 互換 MS ゴシック・明朝フォントパッケージ」なるものを発表している。(
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/jp_font/jis90/default.mspx)
これで、ワープロ打ちはある程度解決されるとしても、インターネット・ブラウザで他者が「つじ」の漢字を見るときには、先方の機種に依存してしまうだろう。根本的な解決にはほど遠い印象である。
さらに、富士通からは、「Interstage Charset Manager Web入力 Agent」というソフトウェアが発表された模様。(
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071207/289055/) 曰く、
「Windows Vista/XPなどOSのバージョンが違っても、Webブラウザで表示する漢字の字体を統一できるようにした新ソフト」らしい。しかしながら、問題は「統一」することにあるのではないのではないか。実際問題として、戸籍上、点が1つの人と2つの人がいるわけだから、どちらも正しく表示されるようにするべきではないのか。「あったま悪いな~。」 しかもこのソフト、「価格は140万円から。別途、Interstage Charset Manager Standard Edition(50万円から)が必要。9万字を格納した「同外字データライブラリオプション」は別売りで180万円から」だって。ひえー、この不況下、そんなお金払えるところ、あるのか? しかもたった5文字の表示を「統一」するだけで。
解決策は、点1つと点2つの文字に別のコードを割り当てることではないのかなと素人判断的には思う。あるいは、異字体を扱うための新システムを業界で共同して開発してもらうかかな。
とりあえず、期末テストが近づいてきたので、学生たちに出してもらうレポートは、「点1つ」でなければ採点しないとか宣言しようかな(笑)
まあ、戸籍上の点が1つか2つかなんていう些末なことはお役所の糞役人に任せて、「オレはオレである」というような心構えでいるのが穏やかである。
追記(12/16/09):
上の記事を書いてからほぼ1年が経過した。
ついに私もXPのノートPCが壊れてしまい、Windows 7のノートPCを買うことになった。やはり、点が2つというのが気持ち悪い。
Windows 7でもフォントパッケージが提供されるとのことで、これをインストールしてみた。ちなみに、Windows 7用のフォントパッケージのダウンロード先は
http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/jp_font/fontpackage.mspxである。
しかし、困惑する情報もあった。このフォントパッケージの提供は、Windows 7で終了とのことである(
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3725)。それは、ひどいなと。あるウェブサイト(
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090713_301952.html)によると、その理由は、あまりダウンロード数が多くないことだそうだ。おそらく全国の点が1つの「つじ」さんにとっては、結構大問題なのだが、私が出すレポートで「点が2つだったら採点しない」とはさすがに言えないため、少なくとも「つじ」さん以外にはどーでもよいことで、わざわざダウンロードするには及ばないということになってしまうのだろう。要は、人口比にしめる点1つの「辻」さんがどれだけいるかに依存しているのである。
さらにいえば、このフォントパッケージをインストールすると、点1つと点2つの入力を選べるようになるわけではない。JIS90規格の122文字については、文字が何の断りもなく現れるようになるというだけのことである。これはあまりよろしくない。東京都葛飾区の「かつ」の字体は、より正しいものが表示されてくれた方がよい。しかし、そのような選択はできないのである。さらにいえば、たとえば、私が使っているウェブブラウザのFireFoxでは、本文においては点1つの「つじ」が現れるが、タブにおいては点2つの「つじ」が出ている。かなり奇妙である。まあしかし、私個人としては点2つの「つじ」を本文中で見なくてよいだけでも救われた思いがするものである。
繰り返すが、おそらく、問題の解決案としては、点1つと点2つに別コードを割り当てることだと思う。「わたなべ」さんの「なべ」の字体などは、たくさんあるのになぁ。第3水準でも第4水準でもよいから、別コードを割り当ててもらえないのだろうか。何とかならないものかと思う。