景色もよかったし,本場イタリアンの味はガーリックでごまかさないのだということがわかったりと,本当によい学会だったのだが,インパクトという意味でいうと,バスの中で出会った酔っ払いのおっさんほどインパクトのあったものはなかった.
そのときには,思わずtwitterで実況中継もやった.そのうちログが消えてしまうだろうから,その熱気をとどめておこう(日時は,日本時間).
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2010年07月04日(日)
ローカルのバスの中なう。酔っ払いのおっさんらがやりほうだい。運転手が叱るとおっさん逆切れ。バス止まる。やれやれ。
posted at 02:44:25
いろんな人が止めに入って、すごいことになっている。一番強そうな兄ちゃんが、他の乗客に向かって、英語でソーリーだって。日本でもありそうな光景。
posted at 02:50:30
イタリアに来て一番インプレシブな事件 笑
posted at 02:52:12
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湖水浴帰りなのか,酒に酔った上半身裸のおっさんが,手すりにぶら下がって器械体操まがいのアクロバットをやらかしたり,車内で酒を飲もうとしたところ,「車内は飲酒禁止だ」(イタリア語はわからないがたぶんそういうことだと思う)とバスを止めて注意しにいった運転手に逆ギレし,その後しつこく何度も運転手に絡みに行ったり,全く無関係の優しい淑女になだめられたり,インド系の男性に絡んだり,やりたい放題,し放題.日本では,ここまでのレベルの酔っ払いは見たことがなく,サンプル数1で恐縮だが,「ああ,イタリア人って何かすてき」と思ってしまった.
また,そのおっさんの知り合いなのか家族なのか知らないが,ともかく,そのおっさんの「身内」みたいな人が数人乗っていて,おそらく妻とおぼしき人が,かなりの剣幕で「いい加減にして」とか(イタリア語はわからないがたぶんそういうことだと思う)注意するのだが,おっさんは,そのときには「わかったわかった」みたいなそぶりを見せるのだが,すぐにまた暴れ出すという繰り返しだった.あまりに状況がひどくなると,身内の中の一番がたいが大きくて強そうな兄ちゃんが飛んでいって「おいやめろよ」というようなことを言うと,一時的には少し大人しくなる.
ここで特筆すべきことは,その身内が,一切体を張った制止をしなかったことだ.あくまでも注意するだけ.一切体には手を掛けないのである.これこそが最もインパクトのあったことだった.妻とおぼしき人も鼻と鼻がくっつくような感じで注意するのだが,手は触れないのである.
なぜそうなのか,よくわからなかったが,これが彼らなりの他者に対する尊厳の認め方なのか.これがイタリア流,あるいは北部イタリア流個人主義なのか.
と来たところで,いきなりパットナムの話になるのだが,Riva del Gardaは,イタリア北部のリゾート地である.見たところおっさんらは観光客ではなく地元の人がちょっと一日湖水浴に来たという感じがした.やり放題のおっさんが存在し,しかしそれを真剣に怒りながらも手は出さないというのは,イタリア北部で民主的制度が発展していることと何らかの関係があるのだろうか.
酔っ払いのようなぐちゃぐちゃな話で申し訳ないが,酔っ払いのおっさんから民主的制度の話は,あまりにもギャップがありすぎるか.そうかもしれないし,意外にそうでもないのかもしれない.とにかく,記憶に残りいろいろと考えるネタにはなったおっさんであった.

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